投資というのは必ずいい気分になれるものではありません。見返りの多い投資にはそれなりのリスクもあります。さらに失敗した場合犠牲になるのは自分の資産です。このように、ハイリスクである投資にチャレンジするには相当な知識が必要になります。

アダストリアへの投資は、基準価格より割高か?

2015年の株式市場で、大きく値上がりした銘柄のひとつに、アダストリアホールディングス(東証1部・証券コード2685)があります。カジュアル衣料大手で、百貨店やショッピングセンターに「ローリーズファーム」「グローバルワーク」などのブランドで出店しています。買物券が贈呈される株主優待があることから、女性投資家にも人気がある銘柄です。
さて、アダストリアの現在の株価は6,690円(2016年1月4日終値)。最近の業績好調を受け、基準価格に比べかなりの高値になっています。アダストリアは一時業績が低迷し、2015年2月4日に2,645円の安値を付けました。その後月次の回復が顕著になると株価は急騰し、10月1日には7,940円の高値まで駆け上がりました。安値から実に3倍の値上がりです。安値で買った投資家はかなりの利益を上げたことでしょう。
アダストリアの指標を基準価格に照らすと、現在の株価はどうなのか。まず、1株利益は2016年2月期の予想で288.3円ですので、PER(株価収益率)は23.2倍で市場平均の約17倍より割高に買われています。また、1株純資産は2,160円でPBR(株価純資産倍率)は3.1倍とこちらも買われすぎのシグナルが出ています。
ただ、成長が期待できる銘柄は割高に買われる傾向があるので、必ずしも基準価格だけで判断できるわけではありません。アダストリアには人気優待株としての側面もあります。単元株数の100株保有で5,000円分の買い物券が贈呈され、配当金の11,000円(2016年2月期予想、1株110円)と合わせると、総収入は16,000円で総合利回りは2.4%になります。
今後の成長に期待し、その間株主優待でショッピングを楽しむという投資法も可能な銘柄です。